「トラファルガー−ネルソン、その愛と奇跡−」を見て参りました。
宝塚歌劇団宙組公演「トラファルガー−ネルソン、その愛と奇跡−」見て参りました。
人生初宝塚です。

「美女ありき」のようなネルソンとエマの愛を主軸にしたお芝居になるんだろうなと言うのは想定していたんですが、チラシ見たらナポレオンの扱いが大きくて、となると、どんな話になるのかなぁ、英仏戦争描写が結構入るのかな、タイトルにしてるくらいだからトラファルガーが山場だろうけど艦隊戦どーすんのかな、といろいろ想像したり心配したりしてましたが、なんと言いますか、さすが宝塚?
物語の導入は、ナイルの海戦後、ロンドンに凱旋したネルソン、一方ナポリでは英国大使ハミルトン卿に買われたエマの対比から始まって、当時のヨーロッパの国際情勢、それぞれの立場の説明が適度に分かりやすくなされておりました。
その後も、フランス国内でのナポレオンの立場の変化や、ナポリと英国の関係、アミアンの和約と開戦、対デンマーク戦争、果てはネルソンが候補生時代に北極熊倒したエピソードまで盛り込んで、なおかつエマとのW不倫の苦悩や義理の息子との和解に、ナポレオンとジョセフィーヌの関係と周囲の温度差なんかまでしっかりガッツリ盛り込まれておりまして、それでも散漫にならずに一本のストーリーとしてきっちりまとめあげた脚本の方の技量にすっかり脱帽です。

艦隊戦が演出の関係で白兵戦にしか見えなかったところが残念ですが、しかしそんなことはあえて言うならここをもう少し……的な無理からな要望で、個人的には重要ですが舞台としては些細なことですね。

と、真面目風味に語ってみましたが以下ネタバレなどもありつつ勝手な感想。



とにかくねぇ舞台に溢れる英国海軍士官の軍服がさあ!カッコいいのなんの。
見映え重視で白いズボン(ブリーチズではなかったのがちょっと残念)に白いブーツでしたがこれが足長効果でね、素敵でした。
ネルソンだけはネイビーブルーのズボンに黒いブーツ。
また、宝塚の男役トップというとどうしても高身長のきりっとした人を思い浮かべてしまいますが、ネルソンちみっ子(つっても168センチ?くらい)なのに……とこれまたイラン心配をしてましたが、なんかハーディとかジャーヴィス提督が背の高い人だったせいか海軍本部でお歴々に囲まれてるシーンとか、ちゃんと小柄に見えました。隻腕も、失明の件もきちんとやってましたしね!

 メロドラマや、華やかさはきちんと作りつつ、史実も疎かにはしない丁寧な作りが本当に素晴らしい。
トラファルガーではきちんと「England expects that every man will do his duty」の信号旗も上がったしね!

とここまでべた褒めの勢いでなんですが、あれです。
「Kiss me Hardy」がありませんでした……。ネルソン最期の言葉は「I have done my duty」の方でした。
むうう無念。ハーディのキスがあるとないとじゃ乙女の食いつきが違うだろうよ!←ぇー。

ああ、それに親友で盟友なコリングウッドの名前も出してほしかったなぁ。
ネルソンが一貫としてキャプテン呼ばわりなのも気になりつつ。仕方ないけど「海尉」ではなく「大佐」だしね。
ネルソンの従僕のトム・アレンがタメ口なのはまぁ演出上仕方ないのかもしれないけど、右腕宣言お前かYO!と。
そこはハーディかジョサイアに言ってほしかったぜ。

思い返したら結構細かい注文はいくつもあるな(笑)。
でも全体の出来がよかったからこその要求だよね。
出来がひどすぎたらディテールへの注文なんか付ける気もなくす。

そしてその後のレビュー?ショー?は「Funky Sunshine」という太陽をテーマにした歌と踊りと小芝居でしたがこれはなんつーかどう楽しむものなのか分からずかなり置いてきぼりくらいました。
いやでもダンスとかすごいな!と思いましたが。
太陽をテーマにしたと言うことで懐メロの「涙の太陽」「空に太陽がある限り」「真っ赤な太陽」、さらに「'O sole mio」「Your my sunshine」にオリジナルの太陽の歌がいろいろ歌われていたのでここにサンバルカンのOP差し挟まれてもあんまり違和感ないなとかバカなことを考えたりもしました。太陽戦隊だし。

宝塚と言えば大階段と背中に背負った羽根飾りですよね、やっぱり。
ぶっちゃけベルばらとそれのイメージくらいしかなかったんですよ。
なので、それがレビューの幕開けから来るのかと思ってたんですが、なんか80年代アイドルみたいな格好で踊られたり50'sだったり、小芝居だったり……。
あれー?肩透かしー?なんて思いつつ手拍子打ちつつ、いろんな意味でそろそろキッツイ……と心折れかけたところで
大階段キター!!羽飾りもキターー!
……けどイメージよりしょぼい? それに娘役の一人だけ(エマ役の人)だし……って思ってたら

また羽根キターー!今度はちゃんとゴージャス!(多分ハミルトン卿)
あ、またキターーー!!もっとゴージャス!(ナポレオンの人)

って最後になんかものすごい羽根つけた人きたぁぁぁ!!!(ネルソンの人)

―――と、焦らして焦らして最後にドカンと来る、まぁ想像以上に期待に応えてくれるエンディングでありました。

さすがだぜ……お、恐るべし宝塚……。


あ、ハーディのキャラがなかなか良かったです。いじられキャラでコミカルな部分を担当しつつ、しっかり仕事の出来る優秀な副長でありました。

話前後して申し訳ないですが、「トラファルガー」終わったあとの休憩時間、ネルソンとエマの物語に感動して盛大に泣いてるお嬢さんの隣で私たちったら
「これだけ丁寧に作ってくれるならホーンブロワーやれるんじゃない?」
「せっかく制服作ったしね!」
「艦長ホレーショの尺ならきっと」
「ネルソンがホーンブロワーで、エマがバーバラ、ハーディはブッシュで、トムがブラウン、んでナポレオンがエル・スプレモ。完璧」
「ホレイショつながりだし」
とかなんとか好き放題くっちゃべってました。

夢見るだけならただだもの。


……誰か宝塚に要望送って(他力本願)。
| 三月 | Royal Navy | 11:26 | comments(1) | trackbacks(0) | -
初塚ですか!

人目当てがなく話目当てで行くとなかなかボンヤリしてしまうと思うよ!宝塚は(笑)
でも楽しめたようで良かったね。

私はカナメの時代にえらく通ってましたが、カナメが居なかったら行ってなかったと思う(笑)

また楽しい舞台があると良いね!
| あや | 2010/07/19 9:23 PM |









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