「新艦長、孤高の海路 トマス・キッドシリーズ7」 出たよ!
 新艦長、孤高の海路 (ハヤカワ文庫 NV ス 16-7)
 新艦長、孤高の海路 (ハヤカワ文庫 NV ス 16-7)
ジュリアン・ストックウィン

 本日発売予定ですが、1日早くBook1stで入手しました。
 って言っても読むの今日からだから一緒なんですが。

 タイトルのせいか表紙も少し寂しげに見えます。
 通勤電車の中で最初の数十ページを読んだところですが、親友レンジと別れて、本当に一人で頑張らなきゃいけないんだと決意するシーンにちょっとほろりと来ました。
 スループ艦艦長として、頑張れキッド。

 しばらく通勤のお供です。

 5/11 読了したので以下感想追加。

 ジュリアンいろいろ欲張りすぎ!
 さまざまな海洋帆船小説に書かれたり、書かれなかったりした当時の船乗りさんが経験するであろうさまざまなことをキッドに体験させすぎだよー。
 1冊の中であんな話やこんな話がありすぎて時系列を見失います。

 あとがきによると、キッドは今巻で27、8歳。1巻で強制徴募された時が二十歳くらいということですから、まだ7〜8年。
 作中でアミアンの和約を迎えましたから、そこから遡ると強制徴募時が1793〜4年。
 ホーンブロワー・シリーズとほぼ同時期にスタートです。
 って、それしか経ってないのに水兵さんから艦長までって早すぎるよ!
 ホーンブロワーさん強制徴募の水兵上がりに昇進追い越されています。
 HHさんにはカディスでの2年間の虜囚というブランクがあるわけですが、それにしても結構しょんぼりな事実です。

 「孤高の艦長」というタイトルは前半、艦長として地中海で勤務しているときのことかと思っておったのですが、むしろ後半の休戦中のキッドの孤軍奮闘振りにかかってくるのだな、としみじみしました。

 前半は、そりゃもう、艦長になったぞと肩章見ながら喜んでみたり、
 一人きりのキャビンを寂しがってみたり、
 馴れてくるとこれが心地いいなと思ってみたり、
 従卒に叱られてみたり、八つ当たりし返してみたり、
 有頂天になりやすい気質をぐっと堪えたり、
 やっぱり無邪気にあほなことしてみたり、
 悩んでみたり落ち込んでみたり、
 レンジがいればと思ったり、
 レンジにばかり頼っていちゃダメだと思ってみたりレンジの代わりになる誰かを見つけなきゃと思ってみたり何かあるとすぐレンジを思い出して、まぁいつも通りのこの子大丈夫か的な雰囲気なんですが、
 名門出の坊ちゃん副長に苛立ちつつも彼の尊敬を少しづつ勝ち得ていたり、候補生たちをちゃんと教育したりして、何とか頑張っています。
 失敗もあるけれど、そりゃ何事も最初から上手くいかないのは当たり前で、次回への教訓としてしっかり生かされています。
 このあたりの匙加減はさすがだなーという感じですね。

 しかし後半、休戦期に入ってからが大変です。
 なんつーかねぇ、レンジうっとうしい奴だな!と。
 彼はキッドが順調なときに反比例して落ち込んでいくのですが、今回は本当にひどいよー。
 なんだよー。
 キッドが頑張るほどますます落ち込んでいくよー。
 そんでラストあれかよー。
 キッド人が良すぎるよー。
 そしてますますラッキー・ジャックとドクター・マチュリン的な関係に近付いていくのだな。
 どうしよう、レンジが諜報員的な使命を帯びちゃったりし出したら。
 本当にジュリアンたら欲張りさん。(知り合いか)

 て感じで、やっぱり次回も気になるのでした。
| 三月 | Royal Navy | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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