+Think
日々徒然。
映画観たり本読んだり。……時々考えたり。
映画観たり本読んだり。……時々考えたり。
2008.07.17 Thursday
映画「ジョヴァンニ」
2004年冬に公開されてた「黒隊のジョヴァンニ」の映画です。
当時公開終了間際に見て、もう一度見たいと思ってたんですがDVDにもならないし、半ば諦めてたところに、今回シネマヴェーラ渋谷の<イタリア萬歳!>特集で上映すると前日に知って、そりゃ行かないわけないでしょ!と駆けつけてまいりました。
偉大なる家名を父親から、血を母親から引き継いだ夭折の天才騎士ジョヴァンニ・デ・メディチ。
その最後の戦いと死までが、淡々と描かれています。
…途中でうっかり寝そうになったことは内緒です。
全編を通して表現を抑えた、静謐な映画なので、つい。
いや、でも素敵でした。
映画の予告編。短いの。
長いの。
日本語のは見つかりませんでした…。
ちょっと前まで公式ページも残ってたんですが。
※公式サイト残ってたー!見つけたー!
【Joanni ジョヴァンニ】
日本語予告編もこちらから見ることが出来ますよ!
当時公開終了間際に見て、もう一度見たいと思ってたんですがDVDにもならないし、半ば諦めてたところに、今回シネマヴェーラ渋谷の<イタリア萬歳!>特集で上映すると前日に知って、そりゃ行かないわけないでしょ!と駆けつけてまいりました。
偉大なる家名を父親から、血を母親から引き継いだ夭折の天才騎士ジョヴァンニ・デ・メディチ。
その最後の戦いと死までが、淡々と描かれています。
…途中でうっかり寝そうになったことは内緒です。
全編を通して表現を抑えた、静謐な映画なので、つい。
いや、でも素敵でした。
映画の予告編。短いの。
長いの。
日本語のは見つかりませんでした…。
ちょっと前まで公式ページも残ってたんですが。
※公式サイト残ってたー!見つけたー!
【Joanni ジョヴァンニ】
日本語予告編もこちらから見ることが出来ますよ!
11月下旬の北イタリアの寒々とした風景は、当時のジョヴァンニの置かれた状況のようでもあり、周囲の人々の彼に向ける眼差しのようでもあり。
何だかもたついた戦闘シーンも、その分リアルでした。
相手を挑発するための野次とか、「ああ、そう、こんなの見たかった!」が満載でしたよ。
雪の中に、ジョヴァンニの黒い甲冑が映えてねー。
しかしあんな寒い中で鋼の鎧は芯まで冷えそうで見ててつらいですな。
ゴンザーガの一族、アルフォンソ・デステ、デッラ・ローヴェレ…なんて人名にもいちいち反応しちゃうよ!
ジョヴァンニの母は女傑カテリーナ・スフォルツァで、彼はこの母から苛烈さを受け継いだようですが、政治的には不器用だったようですね。
メディチの法王レオ10世(閣下!)には可愛がってもらい、彼も忠誠を捧げていたわけですが、レオ10世が亡くなり、同じメディチ家からクレメンテ7世が立つと、彼の忠誠は変わりませんが、どーも、あんまり良くしてもらえなくなっちゃったぞ? みたいな感じで、戦闘以外の苦労が多かったようです。
映画では、イル・マニーフィコの孫にあたる妻にいろいろ金策をお願いしたりしてましたが、この時期のメディチ家は法王を輩出したりと頑張ってますが、肝心のフィレンツェ内では、レオ10世の浪費のツケが回ってきたのか、敵対勢力に押されつつあったりして、傍流のジョヴァンニを援助するどころじゃなかったでしょうねー(法王位を買うのに金を使いすぎたとも言う……)。
それにしても、むさくるしい兵士たち(いや、実年齢は知りませんが、マントヴァ侯もフェラーラ公も部下もみんな髭だった)の中で、28歳のジョヴァンニ、なんだか可憐でした……(問題発言)。
長髪や髭は虱の温床になるってんで自分で鏡見ながら、鋏で髪の毛をちょいちょい摘んだりとか、寒い夜に毛布に包まって目だけをキョロキョロさせたりとか、「アントーニョ」って聞こえる大佐への呼びかけとか。
なんだか落ち着かない不安な夜、記録係として従軍している小説家に「なにか読んでくれ」とかおねだりしちゃって、あんたはおやすみ前の子供か!可愛いぞ!(落ち着け)
ジョヴァンニを演じるのはクリスト・ジフコフ。
ブルガリア出身でたいそう整ったお顔立ちの役者さん。
時々、強い眼差しと口ひげとが相俟って、ガットゥーゾのようにも見えましたが。
それにしても結果として彼と法王とを裏切ってしまったマントヴァ公ったら、病床を見舞いながらも後ろめたさでジョヴァンニを正視できなかったりするわけですが、なんつーか、愛しさ余ってついつい意地悪したら取り返しのつかないことになっちゃった……ぽくて。ねぇ……。
本当にDVD出してほしい!出してくれ!
4,900円までなら出すから!(微妙な金額)
何だかもたついた戦闘シーンも、その分リアルでした。
相手を挑発するための野次とか、「ああ、そう、こんなの見たかった!」が満載でしたよ。
雪の中に、ジョヴァンニの黒い甲冑が映えてねー。
しかしあんな寒い中で鋼の鎧は芯まで冷えそうで見ててつらいですな。
ゴンザーガの一族、アルフォンソ・デステ、デッラ・ローヴェレ…なんて人名にもいちいち反応しちゃうよ!
ジョヴァンニの母は女傑カテリーナ・スフォルツァで、彼はこの母から苛烈さを受け継いだようですが、政治的には不器用だったようですね。
メディチの法王レオ10世(閣下!)には可愛がってもらい、彼も忠誠を捧げていたわけですが、レオ10世が亡くなり、同じメディチ家からクレメンテ7世が立つと、彼の忠誠は変わりませんが、どーも、あんまり良くしてもらえなくなっちゃったぞ? みたいな感じで、戦闘以外の苦労が多かったようです。
映画では、イル・マニーフィコの孫にあたる妻にいろいろ金策をお願いしたりしてましたが、この時期のメディチ家は法王を輩出したりと頑張ってますが、肝心のフィレンツェ内では、レオ10世の浪費のツケが回ってきたのか、敵対勢力に押されつつあったりして、傍流のジョヴァンニを援助するどころじゃなかったでしょうねー(法王位を買うのに金を使いすぎたとも言う……)。
それにしても、むさくるしい兵士たち(いや、実年齢は知りませんが、マントヴァ侯もフェラーラ公も部下もみんな髭だった)の中で、28歳のジョヴァンニ、なんだか可憐でした……(問題発言)。
長髪や髭は虱の温床になるってんで自分で鏡見ながら、鋏で髪の毛をちょいちょい摘んだりとか、寒い夜に毛布に包まって目だけをキョロキョロさせたりとか、「アントーニョ」って聞こえる大佐への呼びかけとか。
なんだか落ち着かない不安な夜、記録係として従軍している小説家に「なにか読んでくれ」とかおねだりしちゃって、あんたはおやすみ前の子供か!可愛いぞ!(落ち着け)
ジョヴァンニを演じるのはクリスト・ジフコフ。
ブルガリア出身でたいそう整ったお顔立ちの役者さん。
時々、強い眼差しと口ひげとが相俟って、ガットゥーゾのようにも見えましたが。
それにしても結果として彼と法王とを裏切ってしまったマントヴァ公ったら、病床を見舞いながらも後ろめたさでジョヴァンニを正視できなかったりするわけですが、なんつーか、愛しさ余ってついつい意地悪したら取り返しのつかないことになっちゃった……ぽくて。ねぇ……。
本当にDVD出してほしい!出してくれ!
4,900円までなら出すから!(微妙な金額)
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