映画「転々」
 流行おくれの 恋の唄
 今も君は 口ずさむ〜〜

 てわけで、ムーンライダーズの主題歌に惹かれて見てきました。
 映画「転々」。
 井の頭公園から始まって、霞ヶ関まで続く男2人の東京散歩。
 あやしい風体のオッサンとくたびれ気味の青年の、地味なロードムービー。

 マイペースでとぼけた風情の借金取りの男を三浦友和が、
 借金抱えた家族も泣くやる気もない青年をオダギリジョーが好演しています。

 随所にちりばめられた大ネタ小ネタに笑わされてるうちに、いつのまにか主人公に感情移入してしまって、うっかり楽しかったり、じんわりと胸が痛んだりしてしまうのでした。

 主題歌は、先にも書きましたがムーンライダーズの「髭と口紅とバルコニー」。
 詞はともかく(大好きですが)、曲調が、この映画の雰囲気にぴったりです。
 挿入歌には「スカンピン」。
 おーれーたちー いーつまーでもー ほーしくーず ひろう るーんぺーん です。
 どちらもライダーズの最初期の名作。必聴ですよ。

 火の玉ボーイ
 火の玉ボーイ
 鈴木慶一とムーンライダーズ


 さて映画の中身の話をしましょうかね。
 私は「時効警察」をはじめ、三木聡作品て見たことなかったんですが、やぁ、本当に面白かったです。

 ストーリー的には「ねーよ!」の連続なんですが、それでいて、登場人物のちょっとした言動には「あるある」が散りばめられていて、ついつい頷かされてしまうのです。

 張り切って買ったスニーカーは ニューバランス、とか
 子供のころ憧れだったラコステのポロシャツ、とか
 家族だけにしか通じない言葉、とか
 ファーストキスは高校のときカラオケルームで、とか
 女は出かけるまでが長い、とか
 町中の時計屋さんは商売として成立してるのかな、とか、
 日曜日の最終バスは寂しい、とか。


 「東京散歩」なわけで、あちこちになんだか見覚えのある風景がでてきて、つい歩いてみたくなったりもしました。
 いやしかし新宿大ガード&思い出横丁でかかる「スカンピン」は反則だぜ。
 うら寂しさが増すじゃないか。

 作中で呟かれる、しあわせと不幸についての一言が、じわじわ沁みてきました。

 なんかね、物語はぜんっぜん違うんだけど「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を思い出しましたよ。
 作品に漂う飄々とした感じが。
 日本はホントお金かけて派手にどっかんどっかんやるような映画よりもこういう地味だけど丁寧に作る映画のほうが向いてると思うのよ。
 風土的にも、役者さんの質的にも。

 見に行ける方には本当にオススメな作品です。
| 三月 | 映画 | 21:07 | comments(1) | trackbacks(13) | -
舞台って…なんだろう…?
| BlogPetのほれいしょ | 2007/12/07 9:55 AM |









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『転々』
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| 京の昼寝〜♪ | 2007/12/06 5:54 PM |
映画 【転々】
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