「私の國語教室」と旧仮名遣い 4
 さて、「ズ」と「ヅ」について整理しようかなー。

 泉、出雲、東、水……は本来は「ヅ」らしい。
 百人一首の「みかの原 わきて流るる 泉川 いつみきとてか 恋しかるらむ」の歌の「いづみ川」清音表記で「いつみかわ」ここの「いつみ」と「いつみきとてか」の「いつみ」が掛詞になってるわけで。これが「いずみ川」だったら歌が成り立たないわけですねー。
 で、泉がイヅミなのは、元は「出づ水」からかなと。そー来ると今度は「出雲」ですがこれも「出づ雲」であることは字の通りで。「出づ」が「ヅ」なのは「出でる(イデル)」の活用形なのだからとすぐ分かる。

 次に「水」。
 これは昔、古典だったか古代日本を舞台にした小説だったかを読んでいたときに、ぼんやり思っていたのですが、海も湖も「ミ」と呼ばれてたわけで(近江=近くの湖(琵琶湖)のあるところ。遠江=遠くの湖(浜名湖)のあるところ)、水=ミ、津(水辺の意)=ツ、で水津、ツが濁って「ミヅ」かなと。
 「ツ」には「〜の処」という意味もあるかなーとか。

 それから「東」。
 吾妻という字もあるように「吾が妻のいるところ」だから東かな。
 防人の歌なんかにあるように、彼らは東国から徴兵されて来た人々なわけで、彼らが故郷の家族を懐かしんでいたのかなーなんて。
 もともと東は「ヤマト」と当てていたようですし。蘇我氏に仕えた渡来系の一族、東漢(やまとのあや)氏と西漢(かわちのあや)氏の例にもあるように。

 他にも小豆、梓、萬、珍しい……など「ズ」ではなく「ヅ」なようだけど見当つかず。
 ぼんやり考えていこうかな。
| 三月 | 言葉 | 16:06 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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