+Think
日々徒然。
映画観たり本読んだり。……時々考えたり。
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2006.03.29 Wednesday
映画「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」
すっかり時間が経ってしまいましたが、「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」見てきました。
ポスト「ロード・オブ・ザ・リング」を期待するような宣伝がされていますが、両者はまったく別種の作品です。
LotRは言語から種族の歴史から何から何まで、どれほど些細な細部に至るまでトールキンが作り上げた世界、現実世界とは隔絶された世界であるのに対し、ナルニアは、現実世界の子どもがふとしたことで足を踏み入れる異世界であり、どこかでこちら側と繋がった世界であるという違いがあります。
元から比べられるものではない、その作品の立つ地平が違うのだというのを知らず「LotR」的なものを期待すると、そりゃー子供だましの肩透かしを食うことになるでしょう。
「ナルニア」は、普通の子どもが夢を見る、空想をする、御伽噺の世界です。

公開からだいぶ経ってますが、一応ネタバレありますので、未見の方はお気を付け下さい。
ポスト「ロード・オブ・ザ・リング」を期待するような宣伝がされていますが、両者はまったく別種の作品です。
LotRは言語から種族の歴史から何から何まで、どれほど些細な細部に至るまでトールキンが作り上げた世界、現実世界とは隔絶された世界であるのに対し、ナルニアは、現実世界の子どもがふとしたことで足を踏み入れる異世界であり、どこかでこちら側と繋がった世界であるという違いがあります。
元から比べられるものではない、その作品の立つ地平が違うのだというのを知らず「LotR」的なものを期待すると、そりゃー子供だましの肩透かしを食うことになるでしょう。
「ナルニア」は、普通の子どもが夢を見る、空想をする、御伽噺の世界です。

公開からだいぶ経ってますが、一応ネタバレありますので、未見の方はお気を付け下さい。
えーとね、子どもたち、すごい可愛かったです。スチルで見るより動いている方がよっぽど可愛いねー。表情が魅力的で。
ロンドン空襲を避けて疎開するシーン、駅でお母さんに「下の子をお願いね」と言われる上の子たちの表情、ほんと良かったです。
自分も寂しいし心細いけど、弟妹のために親代わりにならなきゃ、お母さんを心配させないようにしなきゃというのがね、なんかもう胸につまされるんですよ。
早くもそこで泣きそうになってしまいました。←思い入れ過ぎ。
冒頭にそうした戦時中であるというシーンを入れることで、子どもたちがあまり夢を見られる状況になかったこと、少々心が荒んでいたことなどが描かれます。
父不在のためピーターが長男として張り詰めていることや、次男のエドマンドがそんな兄に反発心を抱いていること、長女のスーザンがそんな兄弟を宥め、纏めようとしていること……上手い導入です。
物語は、うーん、物足りないシーンもあったけど、まあ悪くなかったと思います。
ただアスランの復活のシーンは説明不足感が漂っていたというか、あのままではお粗末過ぎる。映画の限られた時間の中で説明の時間が足りなかったのか、それとも1部ではまだ触れられない点があるということなのか、どちらにせよ、もう少しうまい描き方があるはずです。惜しいなぁ。
ティルダ・スウィントンの魔女は怖くてよかったですね。硬質な美しさが良く映えていました。あの冬のドレスの気高さったらもう!
戦闘シーンの鎖帷子(WETAのあの人たちが編んだのかなーと喜んじゃう私)姿も凛々しかったですね。魔女の野性味が溢れていました。
アスランから剃り落とさせたたてがみをつけ、彼がすでに自分の手に落ちたと知らしめることで敵の戦意を喪失させようとする一方、彼の力を我が物にしようとしたのかな。
そうそう、WETAといえば、タムナスさんちの小物なんかの細かさ、リアルさはさすがに素晴らしいと思うんですが、魔女陣営のクリーチャーの造形がね、ナルニアの世界には浮きすぎている気がしました。
サイクロプスとかミノタウロスはまあいいとして、それまんまオークじゃんみたいな人々、ああいうのを見てしまうと「LotRとは別物」と分かっているのに比較してしまう自分がいます。
比較してしまうといえば、追跡者から隠れるために木の根方で息をひそめる兄妹+ビーバー夫妻は、まんまナズグルから隠れるホビットたちでしたね。
さすがにあーあ、と思ってしまいました。
そういうの見るとね、なんか現実に戻っちゃうんですよね。
映像や演出は、残念ながらそうした「どこかで見たな」というのが多々あったりしたのですが、仕方ないことなのかもしれません。
まあ、でも本当に悪くはなかったです。絶賛するほどでもないっつーとあれですが、ディズニーの手が入っているにしては、原作から改悪された部分は少なかったかな、と思います。
って、書けば書くほどあんまり誉めてないよ、な感じですが。
原作者のC.S.ルイスが熱心なキリスト教徒なので(生来のキリスト教徒でしたが、学生時代に一度信仰を離れ、その後再び信仰の道の戻ったときにはより熱心で、より個人的な経験と結びついたものだったと思われます)、物語の随所にそうした影響が散見されます。
他方、ギリシャ神話や哲学などにも造詣が深く、前述の怪物たちや半人半馬のセントール(ケンタウロス)、山羊の足を持つフォーン(パーン)、グリフォンなどを登場させています。
まったく見たこともない生き物を想像するよりは、絵本や図鑑で知ってる分、他の物語で得たわくわく感をも蘇らせるというか、より身近なものにするというか、その辺は上手いなと思いますね。
映画は現在、第2章、第3章の製作も決定しています。公開は来年…は無理かな? 楽しみです。
ロンドン空襲を避けて疎開するシーン、駅でお母さんに「下の子をお願いね」と言われる上の子たちの表情、ほんと良かったです。
自分も寂しいし心細いけど、弟妹のために親代わりにならなきゃ、お母さんを心配させないようにしなきゃというのがね、なんかもう胸につまされるんですよ。
早くもそこで泣きそうになってしまいました。←思い入れ過ぎ。
冒頭にそうした戦時中であるというシーンを入れることで、子どもたちがあまり夢を見られる状況になかったこと、少々心が荒んでいたことなどが描かれます。
父不在のためピーターが長男として張り詰めていることや、次男のエドマンドがそんな兄に反発心を抱いていること、長女のスーザンがそんな兄弟を宥め、纏めようとしていること……上手い導入です。
物語は、うーん、物足りないシーンもあったけど、まあ悪くなかったと思います。
ただアスランの復活のシーンは説明不足感が漂っていたというか、あのままではお粗末過ぎる。映画の限られた時間の中で説明の時間が足りなかったのか、それとも1部ではまだ触れられない点があるということなのか、どちらにせよ、もう少しうまい描き方があるはずです。惜しいなぁ。
ティルダ・スウィントンの魔女は怖くてよかったですね。硬質な美しさが良く映えていました。あの冬のドレスの気高さったらもう!
戦闘シーンの鎖帷子(WETAのあの人たちが編んだのかなーと喜んじゃう私)姿も凛々しかったですね。魔女の野性味が溢れていました。
アスランから剃り落とさせたたてがみをつけ、彼がすでに自分の手に落ちたと知らしめることで敵の戦意を喪失させようとする一方、彼の力を我が物にしようとしたのかな。
そうそう、WETAといえば、タムナスさんちの小物なんかの細かさ、リアルさはさすがに素晴らしいと思うんですが、魔女陣営のクリーチャーの造形がね、ナルニアの世界には浮きすぎている気がしました。
サイクロプスとかミノタウロスはまあいいとして、それまんまオークじゃんみたいな人々、ああいうのを見てしまうと「LotRとは別物」と分かっているのに比較してしまう自分がいます。
比較してしまうといえば、追跡者から隠れるために木の根方で息をひそめる兄妹+ビーバー夫妻は、まんまナズグルから隠れるホビットたちでしたね。
さすがにあーあ、と思ってしまいました。
そういうの見るとね、なんか現実に戻っちゃうんですよね。
映像や演出は、残念ながらそうした「どこかで見たな」というのが多々あったりしたのですが、仕方ないことなのかもしれません。
まあ、でも本当に悪くはなかったです。絶賛するほどでもないっつーとあれですが、ディズニーの手が入っているにしては、原作から改悪された部分は少なかったかな、と思います。
って、書けば書くほどあんまり誉めてないよ、な感じですが。
原作者のC.S.ルイスが熱心なキリスト教徒なので(生来のキリスト教徒でしたが、学生時代に一度信仰を離れ、その後再び信仰の道の戻ったときにはより熱心で、より個人的な経験と結びついたものだったと思われます)、物語の随所にそうした影響が散見されます。
他方、ギリシャ神話や哲学などにも造詣が深く、前述の怪物たちや半人半馬のセントール(ケンタウロス)、山羊の足を持つフォーン(パーン)、グリフォンなどを登場させています。
まったく見たこともない生き物を想像するよりは、絵本や図鑑で知ってる分、他の物語で得たわくわく感をも蘇らせるというか、より身近なものにするというか、その辺は上手いなと思いますね。
映画は現在、第2章、第3章の製作も決定しています。公開は来年…は無理かな? 楽しみです。
コメント
こんにちは。
トラックバックありがとうございます。
「ナルニア国物語」を選んだのが、ディズニーらしいのかもしれません。もちろん他に選択肢がないというか、ただ子供向け、家族向けとしてはその役割を果たした第一章だったと思います(^^ゞ
トラックバックありがとうございます。
「ナルニア国物語」を選んだのが、ディズニーらしいのかもしれません。もちろん他に選択肢がないというか、ただ子供向け、家族向けとしてはその役割を果たした第一章だったと思います(^^ゞ
| でんでん | 2006/04/02 7:32 AM |
バレで歴史やオブなどあります
ほれいしょたちが、バレでネタバレとか経ってしまいましたが
ほれいしょは、バレで歴史と広い地平と言語と、大きい普通とかをナルニアしたかったの♪
ほれいしょたちが、バレでネタバレとか経ってしまいましたが
ほれいしょは、バレで歴史と広い地平と言語と、大きい普通とかをナルニアしたかったの♪
| BlogPetのほれいしょ | 2006/04/02 9:42 AM |
>でんでんさん
こんにちは!TB返し&コメントありがとうございます!
そうですね、他のファンタジー作品に比べるととてもディズニーが手がけやすい作品だったと思います。
小さい子どもの頃の、扉の向こうに別世界が、っていうわくわく感は上手く伝わってきました。
第2章に期待です!
こんにちは!TB返し&コメントありがとうございます!
そうですね、他のファンタジー作品に比べるととてもディズニーが手がけやすい作品だったと思います。
小さい子どもの頃の、扉の向こうに別世界が、っていうわくわく感は上手く伝わってきました。
第2章に期待です!
| 三月 | 2006/04/04 10:28 PM |
三月さん、はじめまして。
私も最近、観てきました。
ほんと子供達の表情、良かったですね。
兄弟っていいなって、しみじみ。
三月さんのエントリは興味深いものばかり。
じっくり読ませてもらいました。
また、おじゃまさせてください。
私も最近、観てきました。
ほんと子供達の表情、良かったですね。
兄弟っていいなって、しみじみ。
三月さんのエントリは興味深いものばかり。
じっくり読ませてもらいました。
また、おじゃまさせてください。
| はこ | 2006/04/11 6:51 PM |
>はこさん
こんにちは。はじめまして!
TB&コメントありがとうございます。
子どもたち、演技と思えないくらい表情豊かで、本当に可愛かったです。
他の記事も読んでいただけましたか。
とりとめも、まとまりもないことばかりでお恥ずかしい。
またお暇つぶしにでもお越しください。
こんにちは。はじめまして!
TB&コメントありがとうございます。
子どもたち、演技と思えないくらい表情豊かで、本当に可愛かったです。
他の記事も読んでいただけましたか。
とりとめも、まとまりもないことばかりでお恥ずかしい。
またお暇つぶしにでもお越しください。
| 三月 | 2006/04/11 10:01 PM |
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★本日の金言豆★
C.S.ルイス:Clive Staples Lewis 1898年11月29日〜1963年11月22日 イギリスのファンタジー作家、神学者。「ナルニア国物語」全7巻の他、宗教関係の著作も多数。
2006年3月4日
| 金言豆のブログ ・・・映画、本、イベント情報等 | 2006/03/29 2:49 PM |
映画「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」鑑賞「ナルニア」と「丸美屋」って何となく似てませんか?え?似てない?そりゃそうですね・・・[:泣き笑いネコ:]さてナルニア国物語、ファンタジーですなぁ。「ロード・オブ・ザ・リング」級の壮大なファンタジーを体験
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「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」を道頓堀角座にて鑑賞。
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| MoonDreamWorks | 2006/03/29 10:07 PM |
壮大な物語の第一章
続きが気になるつくりは嫌だなぁ〜と思ってたら
これだけでも十分楽しめる!! (*^ー゚)b
安心してください、皆さん(笑
どうしてもこういうファンタジーも
| 色即是空日記+α | 2006/03/29 10:09 PM |
久しぶりの先行上映に行ってきました・・・
といっても、いつものようにナイトショウ・・・
上映時間の設定の関係でAM1:20からの回。
きっつい時間だけど・・・とりあえず。
にもかかわらず100人近くは入ってたんじゃないかな・・。
前評判良さそう・・・
| ひらりん的映画ブログ | 2006/03/29 11:45 PM |
私のナルニアとの出会いは、小学校の図書館でした。
その魅力にすっかりはまってしまい、7巻を一気に読破しました。
社会人になったばかりの頃、本屋さんでナルニアを久しぶりに
見かけた時は、懐かしくてつい全巻購入してしまいました!!
そして、今でも家の本
| ルナのシネマ缶 | 2006/03/30 12:10 AM |
本日は、ソウルメイツのいつもの二人といつものデートでした。
目的は景品目当てに(?!)早くも10月頃に前売りを購入したナルニアを鑑賞すること。
デートといえば気合いの入ったオシ
| 形にならない有象無象(改) | 2006/03/30 5:38 PM |
今日は遅ればせながら「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」を観てきた。「ロ
| ちょっとだけ勝手に言わせてもらいます(Blog版) | 2006/04/02 7:28 AM |
クリーチャー造型や暖炉の火が形作るヴィジョンなどの映像は素晴らしかったが、如何せん「地味」が想像力を妨げる結果に。
| 下弦の憂鬱 | 2006/04/06 3:27 AM |
近年この手のファンタジー作品が多くて少々諦めていたのだけど、一番楽しめた作品でした♪ 何が良かったって、映画の締めであるラストの終わり方が最高にいいです(゚▽゚*)ノ彡☆ 子どもの頃に見た"心に残る映画"と同じ、わくわくするような切ないような、そんな忘れ
| Swing Life | 2006/04/06 8:23 PM |
※上段の写真は、先週末、上海の映画館前で撮影してきたものです。納尼亜でナルニア・・・イメージで読める(笑)
KAZZの評価
安心して楽しめる作品ですね
お金かけてるなぁ~って分かる迫力・スピード感のある映画です
白い魔女って言うか女王様、迫力あり
| *(売れないシナリオライター)KAZZの呟き* | 2006/04/07 4:33 PM |
「ナルニア国物語」を観てきた。
| お と め 座 の は こ | 2006/04/11 6:42 PM |
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、作品としてだけでなく興行的にも大成功を収めました。 しかしながらひとつだけ注文したかったことがあ
| シネクリシェ | 2006/04/19 11:53 PM |
第387回
★★☆(劇場)
かつて我々には「未開の地」があった。
西洋人は世界を航海し、新大陸を「発見」したと言った。
しかしそれは西洋人都合であって、既にそこには人が暮らし、それぞれの文化・文明が営まれていたのだ。クリストファー・コロ
| まつさんの映画伝道師 | 2006/04/21 10:06 AM |
夏期休暇も二日目。
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| ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画 | 2006/08/15 2:06 PM |
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〔私よりあなたの方が、ハンカチが必要だわ〕
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| 英語の本を原書で読みたい! | 2006/11/11 11:22 PM |









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