人の名前――ホーンブロワー編
 艦の名前を調べてたらいろいろ面白かったので、ついでに人名にも着手。
 と言っても、それぞれ調べた結果に対する雑感ばかりですが。
 そしてネタバレも満載ですが。

 詳しいことは怪しい人名辞典」さんにてご確認くださいませ。

 ではまず、主人公ホレイショ・ホーンブロワーから。

 と言っても、実はちょっとつまらなかったり。

 Horatio (ローマの氏族名 Horatius に由来)という以外ははっきりしません。
 ご存知ネルソン提督のファーストネームであり、シェークスピアの「ハムレット」では主人公の親友の名前でした。
 また「Horatius」はローマの英雄の名前としても知られているそうです。

 ちなみに、ご本人が嫌がっている「ホリィ」という愛称は
 Holly 植物名を転用した英語名。西洋ヒイラギの意
 だそうで、まぁ、あの棘棘したハッパは彼を表しているようでもあります(笑)。
 柊木には魔よけの意味もありますので、悪いばっかりじゃないですよー。


 続いてブッシュさん。
 William [Old German] will-helmet /「意志」-「兜」
 ほほう、ヘルメット……。
 意思が兜のように強い(堅い)というニュアンスかしら?
 あのホーンブロワーの副長として長年やってこれた彼の精神的な強さを表しているような名前ですね。


 そして、ドラマ版でホレイショの親友となったアーチー。
 Archie Archibald の英語愛称形
 Archibald [OE] genuine (true)-bold /古英語時代,イースト・アングリア王家によく使用されていた。
 名門のお名前なのですねー。
 アーチーって名前はどうしても「キャンディ・キャンディ」を思い出してしまいます。
 trueは「真の」「本物の」「誠実な」「純種の」、
 boldはいい意味で取ると「大胆な」、悪い方だと「無遠慮な」ということですが(goo辞書)、アーチーなだけに「誠実な大胆さ」のように捉えておこうと思います。


 ホレイショのパパのようなサー・エドワード・ペリュー
 Edward [Old English] rich (prosperity)-guardian / 「富裕(繁栄)」-「守護(者)」
 つまり「富の守護者」であるわけですが、この場合、ホーンブロワーの保護者的な立場を強調している感じです。
 実在の人物ですが、まぁ、奇しくも、といいますか。
 やっぱりパパなのかーと……。


 原作5巻で登場の色男ジェラード。ファーストネームが分からないので、こちらを。
 Gerard [Old German] spear-hard /「槍」-「強い,堅い,堅固な,勇敢な」
 「大砲は女と並ぶ道楽」なんて言われている彼ですが、なかなか勇壮なイメージです。
 ちなみに、8巻では彼の甥のジェラード士官候補生、10巻ではホレイショの副官のミスタ・ジェラードが出てきます。


 ホーンブロワーを巡る女性の名前としては、
 最初の妻マリア、フランスで逃避行中に彼を助けてくれたグラセー子爵夫人マリー、共に、聖母マリアに由来するお名前です。


 一方、名門ウェズリー伯爵令嬢であり、ホーンブロワーの2人目の妻となるバーバラ。
 Barbara [Greek] not Greek, foreign /「ギリシャ人でない,外国人の」barbarosに由来
 バルバロッサって野蛮人、みたいに使われますよねー。
 ギリシャ・ローマが文化の中心であった頃は、それ以外の地域の人間を文化程度の低い人=野蛮人と捕らえていたのでしょう。
 時代が下って、純粋に「異邦人」的意味合いのみが残ったのか、それとも良い意味で野生的なイメージを含ませたかったのか、なんて想像すると楽しいです。
 ちなみにバーバリーも同由来です。
 さらに言うと、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ1世や、大海賊で後にオスマントルコのスレイマン大帝の海軍提督となったハイレッディン共に「バルバロッサ(赤ひげ)」の異名をお持ちです。


 ホーンブロワーの息子リチャード坊や。
 Richard [Old German /Old English] ruler-hard /「支配」-「強い」(強い支配者,強い王,厳しい掟,などの意訳もある)
 バーバラの兄の名から付けられたものですが、まぁ、なんと言いますかウェズリー家の背負うものがなんか見えるようじゃないですか(笑)


 そして10巻で司令官の書記(エクスマス卿となったペリューパパからの贈り物派遣されてきた)で有能な恋する若者、エラスムス・スペンドラブ君。
 Erasmus [Latin←Greek] desired, beloved
 ご存知のとおり、16世紀の人文学者、「愚神礼賛」を物したエラスムスという人物がおりますが、この人の場合はファミリーネームでした。人名に使われるのは珍しいんじゃないでしょうか。本人も嫌がってましたね。
 ちなみにスペンドラブってSpendloveって綴りで合ってますか?
spendは浪費するってな意味があるわけで、desired/belovedでloveをspendするんですか、すごい名前だ……と思ってしまいました。


 おまけ。とっても素敵だったので。

 Matthews [Hebrew] gift of God (Jehovah, Yahweh) /「神 (ヤハウェ)の贈り物」


 次回はジャック・オーブリーとその周辺で行ってみたいと思いますが、彼らのファーストネームってちゃんと出てましたっけ?(笑)
| 三月 | Royal Navy | 14:00 | comments(2) | trackbacks(0) | -
バレで人名辞典と、主人公をホーンブロワーしたかったの♪


| BlogPetのほれいしょ | 2006/01/22 9:31 AM |
人名辞典を確認しなかった。


| BlogPetのほれいしょ | 2006/01/29 9:20 AM |









トラックバック機能は終了しました。