須藤真澄「長い長いさんぽ」
 その日が来てしまった。
 須藤さんが、鍋で言祝いでいた時から知ってる(漫画で)「ゆず」が。

 雑誌は買いだすとキリがないから、単行本を待つ派なので、雑誌掲載時は見ないようにしていました。
 どちらにせよ、この作品は読みたいような読みたくないような気持ちで一杯でしたが。
 ああ、でもやっぱり読んで良かった。

長い長いさんぽ  ビームコミックス
長い長いさんぽ ビームコミックス
須藤 真澄


 独特の柔らかい絵柄と、実はかなり辛辣なツッコミもありつつ、最後にほっこりと温かい気持ちにさせてくれる須藤真澄作品が好きで好きで、ずっとずっと読んできました。
 もちろんゆずの成長にもお付き合い。
 内弁慶で、お脳が小さくて、可愛い「ゆず」にメロメロ溺愛っな「まま(須藤さん)」。
 でもどこかにちゃんと冷静に観察する目があって、きちんとゆずとの生活を作品に仕上げているのでした。
 そして、この、ゆずとのお別れを描いた、須藤さんには珍しい長さのこの作品にも、その目はきちんと存在していて、それが、余計リアルに、その時の様子を私たちに伝えてくれるもんだから、そりゃー、もう、私だって箱ティッシュ使いきっちゃうかと思うほどでしたよ(泣笑)。

 こんなに泣いたのは久しぶりというくらい、ページをめくるたび、コマを追うたびにしゃくり上げちゃってもう大変。
 前篇と後篇の間に挟まっていた、星の王子さま風ゆずの栞がまた涙を誘ってねぇ〜。

 「ゆず」は、私にとっては、触れたことも実物を見たこともない紙の中の存在でしたが、それでも一番近いところにいた猫でした。

 この単行本の発売はちょうどゆずの一周忌。

 楽しく、切なく、優しい時間をありがとう。

 ゆず ゆずとまま ゆず―生きていく私とゆず
| 三月 | | 04:02 | comments(7) | trackbacks(1) | -
久しぶりにお邪魔いたします。ナチです。
「ゆず」の訃報はたった今こちらで知りました。もう一年も経つんですか・・・全然知らなかった。私も須藤さんが「鍋で言祝いでいた」時から知っていたので悲しいですー。大島弓子さんちのサバの時も「ああ・・・とうとう」と思ったものですが。
須藤さんちのゆずを見て猫を飼いたい気持ちに火がついて実際に今飼っているんですが、子育て中は「ゆずとどっちがお脳ちっちゃいだろ?」などと行動を比較したもんです。ちょっと勇気がいりますが私も買って読んでみますね。合掌。
| ナチ | 2006/01/15 12:02 AM |
きょう、派に掲載すればよかった?
でもきのう、ここまでさんぽしないです。
| BlogPetのほれいしょ | 2006/01/15 9:19 AM |
>ナチさん

こんにちはー。いつもありがとうございます。
ゆず、ご存知だったんですね〜。
大島弓子さんのサバの時は、けっこう後で知ったので、いくらか冷静だったんですが、ゆずはなんかリアルタイムで追いかけることができちゃったもんで(須藤さんのHPとか)、余計にショックが大きかったようです。

実は1度読んだ後、まだ読み返せずにいたりするんですが(苦笑)、本当に素敵な、いい本です。
ゆずと須藤さんが周りの、たくさんの人に愛され大事にされているんだなぁ、とまた優しい気持ちになれる1冊でした。
ナチさんちの猫さんがいつまでもお元気でいらっしゃいますように!
| 三月 | 2006/01/15 4:05 PM |
休日だったので早速買ってきて読みました。
ゆ、ゆずぅ〜〜〜〜!!!切ない・・・涙涙。
皆さんそうですけど、もっと病気について調べるべきだったと後悔するんですよねえ。でも神経質にならずゆったり構えている飼い主だからこそ猫も長生きできた訳で。
うちの猫はまだ2歳なので、まだまだ先の話のようですが間違いなくいつか来る日ですからね。自分はどうするんだろうと考えさせられました。
>ナチさんちの猫さんがいつまでもお元気でいらっしゃいますように!
ありがとうございますー!とりあえずダイエットさせよう・・・。
| ナチ | 2006/01/15 7:55 PM |
>ナチさん

お読みになりましたかー。
もうホント胸が痛くなりますよね……うう。
須藤さんを支える「とうちゃん」の優しさも心に沁みて沁みて……。
いつもお世話になっているお医者さんを信用するのは悪いことではありませんが、やっぱり、ううーん、難しいですね。
| 三月 | 2006/01/17 1:32 PM |
おじゃまします。
ゆずの訃報、わたしもこの単行本が出ることを知り、
久々に公式サイトを見て、知りました。

一気に読み終わり、泣きました。

非常に辛いけど、生きものの命はかならず有限で、
だからこそ、その瞬間瞬間の大切さを忘れないように、
後悔しないように、
愛するものへ、愛情を注いで生きていこう。
最後にそう思えたのが、良かった。

せっかくの新刊だけど、
超ネコ好きの嫁には見せられない。
そっとしまっておこう。
| じゅげむ | 2006/01/19 1:58 AM |
>じゅげむさん

そうですね、置いていかれる側として、その時に後悔しないよう、真摯に接していくことが大切ですね。
15年飼っていた犬が逝ったときに実感しました。
私も、その時に立ち会って上げられなくて、ああしてやれば良かった、こうもしてやれば良かった、といろんなことを後悔したものです。
この作品のおかげで、その時の気持ちを思い出し、そして少し、救われました。

奥様もきっと泣いて泣いて、でも最後にちゃんとほっこり出来ると思いますよ。

コメントありがとうございました。
| 三月 | 2006/01/21 1:31 AM |









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さよなら、ゆんたん。 須藤真澄「長い長いさんぽ」
あの”ゆず”が死んだなんて知らなかった。 よく考えれば寿命からいってもそりゃそうなんだけども。 中学生くらいの頃はじめて須藤さんのマンガを読んでゆずのかわいさに身悶えた。
| 魂のいちばんおいしいところ | 2006/01/17 11:51 PM |