漫画「テルマエ・ロマエ」
評価:
ヤマザキマリ
エンターブレイン
¥ 714
(2009-11-26)

物語の舞台は、帝政ローマはハドリアヌス帝の御世。
帝国の版図は大きくなり、さまざまな土地からさまざまな人やものが流れ込んできた首都ローマ。
一人の浴場設計士が「時代遅れだから」とオフィス(?)をクビになってしまったところから始まります。

この設計士ルシウスが、何の因果か現代日本へタイムスリップしてしまい、
「平たい顔」の異民族が当たり前に使う、見たこともない様々なものにいちいち感動し、
ローマに戻ってそれをアレンジして大成功を収めるという筋書きです。

その様々なもの、は

銭湯だったり、
露天風呂だったり、
個人宅の浴室だったり、
ウォシュレットだったり、

1巻目にして既に一般的なものは出尽くしてしまった感があるので
この先どんなネタを持ってくるのか楽しみです。
話の間の豆知識的小話もなかなか興味深くて面白い。

著者はイタリア在住で、ローマの遺跡を実際に見て歩いたりしており、
絵も、細かいところまで丁寧に描かれています。


そんなこんなで成功を収めてしまったルシウスが賞賛を浴びるたびに
「実は自分の手柄ではないのだ」とやっぱり苦悩しちゃうところが好きです。

優秀で、生真面目で、要領いいような悪いような。
そして本人の知らないところで愛されてる。
好きになるキャラクターはみんなこういうタイプだな(笑)



JUGEMテーマ:漫画/アニメ


| 三月 | | 03:35 | comments(0) | trackbacks(8) | -
三国志いろいろ。
 更新サボってる間に11月が終わっちゃうよー。
 あっという間に年末で本当に、どこかに時間泥棒がいるんじゃないかと思うくらい。

 私の時間を返せ!

 ……まぁ、主に休日にだらだらしている自分にむかって。

 そんなこんなな日々ですが、相変わらず、本読んだり、漫画読んだり、映画見たりしています。
 
 映画は、一番最近は「赤壁」ね。レッドクリフって言ってやんない拘り。
 面白かったです。ホントこういうものは大画面で見ないと!って感じ。
 また改めて感想書くので詳細はやめときます。

 そして、三国志づいて、安能務の「三国演義」を再読中。
 後出師の表のとこまで来ちゃった。このあたりまで来るとワクワクすることよりも、なんか胸が痛いことばかりです。
 まぁでも安能務のさっぱりした文章は好きです。
 絶版なのが惜しい。

 
 そうそう、柴田錬三郎の「英雄ここにあり」上・中・下と「英雄 生きるべきか死すべきか」上・下が一緒になって「英雄三国志」として全5冊で刊行されてるのね。
 講談調で勢いのある柴練の文章も好きです。

 そして、うっかり↓これを集めたくなってる私。
三国志 英雄ここにあり1

続きを読む >>
| 三月 | | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0) | -
漫画「BEATITUDE ビアティチュード」とムーンライダーズ
 やまだないと久々の漫画は伝説のトキワ荘をモデルにした漫画青年たちの青春のお話。

 主人公は、石森章太郎をモデルにした青年・ハナモリショータロー。
 親友のクボヅカフジヲ(モデル赤塚不二夫)をはじめ、個性溢れる登場人物たち。

 やまだないと独特のラフで色気のある絵柄の中に、時々差し挟まれるハナモリ氏の漫画の絵(初期の石森絵)がなんだか不思議な感覚を呼び覚まします。

 ビアティチュードBEATITUDE 1 (1) (モーニングKC)
 ビアティチュードBEATITUDE 1 (1) (モーニングKC)
やまだ ないと


 そうそう、タイトルは、ムーンライダーズ「Bizarre Music For You」の1曲目より。

 夢の数だけなら 負けはしない
 キズの数をかぞえたら 十万億
 届けよ BEATITUDE
 カルマにまみれて

 意味は、至福。

 いろいろあるけど、漫画描いてるときはまさにBEATITUDEな青年たちのこれからが大変興味津々な1作です。


 そうそう、みんなが集う飲み屋さんにやってくる流しのギター弾き、彼がどうしても慶一さんに見えるんですがどうなんでしょうか。
 そうなんでしょうか。
続きを読む >>
| 三月 | | 16:49 | comments(0) | trackbacks(0) | -
漫画「聖☆おにいさん 」
 その素敵なお兄さんたちとの出会いは2007年末。
 風邪引いて、なんとなく気分も落ち込んでるときでした。

 穏やかな微笑と、溢れる慈愛の眼差しに、大変心癒されたものです。



 そう、そのお兄さんたちは聖人でした。

 聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC) 聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC)
聖☆おにいさん (モーニングKC)中村 光

 神の子イエスと目覚めた人ブッダ
 大忙しのミレニアムを乗り越えた二人は
 (なぜか)立川で束の間(20世紀の聖人生に比して)の休暇をすごしているのでした。
続きを読む >>
| 三月 | | 19:59 | comments(2) | trackbacks(0) | -
漫画「長州ファイブ」
 昨年もたくさん映画を見ましたが、そのうち邦画ベスト3に入る作品だった「長州ファイブ」が、コミックスになっておりました。

 長州ファイブ 1 (B’s LOG Comics)
 長州ファイブ 1 (B’s LOG Comics)
ユキムラ, 五十嵐 匠

 かなり映画に忠実に、多少説明不足だったところを補いつつ描かれております。
 全体にコミカルに表現されているので読みやすいです。
 ……時々人物の見分けが付かなくなりますが、これは私の記号読解力が落ちてるのかしら。

 今回は1巻目ということで、前半は情勢の説明的な部分が多かったのですが、後半、物語が転がりだしたところからどんどん面白くなっていきます。
続きを読む >>
| 三月 | | 12:23 | comments(1) | trackbacks(1) | -
漫画「鎖衣カドルト」
 余暇には活字を追ってないと物足りない乱読派なので、当然漫画も大好きです(論旨が危ういです)。
 本当に良くできた作品は、文学の域にまで達していると思うのですが、いまだに評価の低いことが残念です。

 って大上段に構えることもないのですが、久しぶりに、濃厚な作品に出会いました。

 鎖衣カドルト (WINGS COMICS)
 鎖衣カドルト (WINGS COMICS)吟 鳥子


 舞台は、中世ヨーロッパ風の架空の地「鎖の国」。
 主人公は、カドルトという名の「鎖衣」。
 自らの体に鎖を巻き、拘束することで、自らの「罪」を戒めている。

 物語は、このカドルトと、彼を護衛する鎖騎士ラダンを中心に展開していきます。
続きを読む >>
| 三月 | | 01:02 | comments(1) | trackbacks(0) | -
読書「敵は海賊・正義の眼」
 おおおおお、まさか出ると思いませんでした。
 「敵は海賊」シリーズ第7作目。

 敵は海賊・正義の眼
 敵は海賊・正義の眼
神林 長平

 なんと10年ぶりですってよ!

 神林長平といえば「戦闘妖精・雪風」がメジャーになりましたが、私はこちらがお気に入り。
 元はパゲ1号が読んでたのを、あとから興味を持って追いかけたって感じですが、ラテルとアプロ、それに<ラジェンドラ>の掛け合いが子供心(というにはもう少し年を重ねてましたが)にも楽しくてね〜。

 まだ買い立てほやほやなので、これから読むのが楽しみっす。
続きを読む >>
| 三月 | | 00:48 | comments(3) | trackbacks(0) | -
読書「チェーザレ―破壊の創造者」
 昨年10月に1、2巻が同時発売されまして、半年後の今月3巻が出ました。

 チェーザレ・ボルジア 16歳。

 この時期のイタリアが好きで、ボルジア家の本は何種類か読んできましたが、これはまたなんだか新鮮なチェーザレです。

 物語の案内役アンジェロ、腹心のミゲル(ミケロット)、メディチ家の坊ちゃんジョヴァンニ(通称「閣下」)、フランス代表(?)のアンリなどなどと、時にじゃれあったり、ふざけたり、笑ったりしてるチェーザレ。

 もちろん、大人の世界の権謀術数もきっちり描かれていて読み応えがあります。
 ヴァチカンのオヤジどもの火花バチバチ感もたまりません(うっかりオヤジギャグ)。
 
チェーザレ 3―破壊の創造者 (3)
チェーザレ 3―破壊の創造者 (3)
惣領 冬実


 3巻は、帯にルクレツィアがいたので「登場か!」とワクワクしたのですが(何しろ1〜2巻で登場した女性はその他大勢の侍女が数名ですから…)、本編ではまだでした(しょんぼり)。
 その代わり(?)ニッコロ君が早くも登場したよ。
 ニッコロ・マキアヴェッリ。
 肖像画を見ると目がつぶらで愛嬌ある感じでしたが、漫画ではそこはかと影を背負っててあれー?て感じです。
 まあ私の持ってるイメージはたいがい塩野七生なんで、それはそれで偏ってるとは思いますが。

 しかし、さすがに物語がいろいろきな臭くなってますな。
 うふふふふ。
 これからが楽しみですが4/19発売の雑誌に掲載された回がすでに収録されている状態なので、次巻発売までが待ち遠しすぎます。
 雑誌発売は木曜日か……「モーニング」の策略にまんまと乗せられそうになってる私(笑)。


 以下脱線。
続きを読む >>
| 三月 | | 15:42 | comments(2) | trackbacks(1) | -
出た!
ナポレオンの密書
ナポレオンの密書
セシル・スコット・フォレスター, 高橋 泰邦, 菊池 光

 ひとまず拿捕。
 
| 三月 | | 15:11 | comments(2) | trackbacks(0) | -
読書 ドクター・ヘリオット・シリーズ
 そういえば、昨年から感想書いてない映画が溜まってきたので、またそのうちまとめて「いろいろ」書きまする。
 忘れないうちにね、ってもう手遅れなものもありそうですが。
 誰に見せるってわけでもないけど自分の備忘録として。

 備忘録って言えば買った本とかも書くようにして重複買いを防ごうと思っていたのはいつの話ってくらいしばらく記録してませんでした。

 この間はドクター・ヘリオットの本を買って来たのでした。
 「犬物語」、「猫物語」、「愛犬物語」上下、「毎日が奇跡」上下。
 ずっと前に人から「犬物語」を借りて面白かったんですが、しばらく忘れてて、最近になって「ドクター・ヘリオットの素晴らしい人生」の文庫を見かけて読んで思い出してみたのでした。
 ……だからってまとめて買わんでもいいだろうよ私。なんだか心温まるものが欲しかったようです。

 なんだか獣医さんと動物のお話って好きなんだよねー。
ドクター・ヘリオットの犬物語 ドクター・ヘリオットの猫物語 ドクター・ヘリオットの毎日が奇跡(上)

 まだ他にも著作があるので、ひとまず今回買った分を読み終えたらまた買おうと思います。
 それまでなくなりませんように。
 特に早川から出てるやつ。←在庫や重刷については信用ならない版元だからなぁ(失礼な)。

 早川といえば、「パリの獣医さん」も良い本でしたよ。オススメ。
パリの獣医さん〈上〉「ライフ・イズ・ワンダフル」シリーズ
| 三月 | | 01:44 | comments(1) | trackbacks(0) | -